【完全無料】HubSpotの無料CRMでできること【解説】
CRMとはCustomer Relationship Managementの略で「顧客関係管理」を意味します。顧客の情報を一元管理・分析し、最適かつ効率的なコミュニケーションを取ることで利益の最大化を目指す、今の時代にはかかせない手法です。 営業・マーケティング活動にCRMツールを導入することで、顧客への最適なアプローチ・フォローを実現でき、顧客満足度を高めながら、売上向上と業務効率化を同時にかなえられます。 参考記事:CRM(顧客管理)ツール導入によるメリット・効果の徹底解説! スプレッドシートやエクセルでの顧客管理はもう収集がつかなくなってきた、ツールの導入を検討しているが予算が厳しい、いきなりデジタルツールに変えて使いこなせるか不安、そんな場合は、HubSpotが提供している無料で使えるCRMから使ってみることをお勧めします。 本稿では、高機能なHubSpotの無料CRM で実際どんなことができるのかを解説していきます。

HubSpotとは

各機能を解説する前にそもそもHubSpotとは何なのかを簡単に説明します。 HubSpot CRM 無料 https://www.hubspot.jp/ HubSpotとはCRM、マーケティング、セールス、カスタマーサービスの各ソフトウェアを全て一つのアカウントで管理できるオールインワンプラットフォームです。世界120か国以上で78,700社で導入されており、マーケティング オートメーションツールとして世界シェアNo. 1を誇ります。 無料のCRM(+各機能のLight版)から導入でき、営業やマーケティングなどそれぞれの組織特性や事業フェーズに合わせて好きな機能をチョイスして必要な分だけをアップグレードできるツールです。 もちろん、完全無料のまま無期限で使い続けることも可能です。

HubSpot無料版でできること

コンタクトデータベース(CRM)

HubSpotではなんと100万件のコンタクト管理ができるデータベースが完全無料で使えます。営業やマーケティングだけでなく、採用活動などにも活用できますね。 コンタクトの属性情報をプロパティと呼ぶのですが、こちらも10件まではカスタマイズで追加することができます。

Eメールトラッキング機能 / Gmail・Outlookとの連携

HubSpotはGmailまたはOutlookと連携させることが可能です。 相手がメールを何回開封したか、添付資料やURLをクリックしたか等トラッキングすることができます。便利機能が多く備わっているので以下の通りまとめてご紹介します。
  • Hubspotの画面からGメール(または他の接続したEメール)が送信できる
  • メールがトラッキングできる(開封数、ファイルやCTAのクリック率など)
  • メールのログが自動でhubspotに記録される
  • Gメールの画面にミニハブスポットが表示され、コンタクト情報をすぐに確認できる
  • HubSpotで作成したテンプレートやドキュメント等を簡単に挿入できる
  • スニペット:本文内の簡易フォーマット、定型文
  • テンプレート:本文だけでなくメールの件名から署名や挿入ファイルまで全部
  • ドキュメント:この機能で資料送付をすれば開封の有無、閲覧時間等が分かる※ダウンロード資料を事前にHubSpotにアップロードしておく必要がある

ミーティング調整機能 / Google・Office365 カレンダーとの連携

HubSpotはGoogleカレンダーやOffice 365カレンダーとも連携させることが可能です。 自分またはチームの空いている日時をカレンダー形式で提示して、先方に選んでもらえます。自分のカレンダーと同期しているので常に最新の空き状況を提示でき、予約が入れば自分のカレンダーに自動でスケジュールされるので日時の確認ミスなどが防げます。 HubSpot ミーティング機能 かなり便利なのでこの機能を使うためだけにHubSpot無料版を利用することもお勧めです。
  • 何度もメールのやり取りを交わすことなくスムーズにスケジュール調整が可能
  • 常に最新のスケジュール状態を提示できる(社内でも活用できる)
  • ミーティングが予約されると自動で自分のスケジュールに入る
  • 相手がGsuiteなら相手のカレンダーにも自動でスケジュールが入る
  • Zoomとの連携も可能で招待リンクが自動で送られる
  • 予約時の入力フォームからコンタクトデータベースへ顧客情報を蓄積

フォーム作成機能

HubSpotではHTMLやCSSを使わずに誰でも簡単にフォームを作成できます。 HubSpot フォーム機能 回答してほしい質問(取得したいコンタクト情報)を自由に配置し、回答形式もドロップダウンやラジオボタン、チェックボックスなど、10種類のタイプから選択でき、カスタマイズすることも可能です。HubSpotで作成したLPに追加したり、タグやURLを使って外部ウェブサイトに埋め込んだり、サンクスページを外部URLに飛ばしたりできます。 収集した情報は、ハブスポットのCRMに同期しており、コンタクトデータベースに自動蓄積されます。

チャット機能

ウェブサイト訪問者と気軽にコミュニケーションが取れるチャット機能も無料で使うことができます。設置したいページに表示させ、急ぎの問い合わせや簡単な質問に即対応できるので顧客満足度の向上にも役立ちます。

広告管理機能

Facebook、Instagram、LinkedIn、Googleに出稿した広告データをCRM内のデータと結合、それぞれの広告アカウントも自動連携し、正しいROIを計測することができます。 広告をキャンペーンと関連付ければ、他のマーケティング施策と比べてどれだけ収益を押し上げているのかを把握できるようになります。 上記の内容を精度の高いレポートで表示してくれるので面倒な作業を削減しながら最適なPDCAを回しやすくなります。

レポーティング機能

HubSpotではマーケティング、セールス、カスタマーサクセス 各チームのデータを1つの場所でまとめて管理することが可能です。コンタクトデータベースや各測定指標、連携させているサービスやアプリのデータも好きにレポート化し、目標に対する進捗状況をすぐに確認することができます。 レポートを作成する際は、一般的なレポートのテンプレートが標準装備されているので自分でゼロから作り上げる必要がありません。もちろんチームや自分の好みに合わせて自由にカスタマイズすることも可能です。円グラフ、棒グラフ、ドーナツグラフ、面グラフなど、さまざまなオプションが揃っており、作成後もグラフの種類を1クリックで簡単に変更できます。レポートを直接メールでチームや自分に送付することも可能です。

その他アプリ連携

HubSpotが提供するアプリマーケットプレイスでは、Gmail、Outlook、WordPressやzoomなど様々なアプリとのツール連携が可能で、データ接続し自社に最適な使い方をしたり、顧客体験を高めたりすることができます。 ハブスポット・ジャパン株式会社は2020年7月時点では公式連携アプリ登録数が500件を突破したと発表しています。(https://www.hubspot.jp/company-news/hubspot-grows-platform-ecosystem-to-500-apps-20200728 提供アプリの機能によっては無料版で使えないものもあるようですが、マーケットプレイス上で各アプリ詳細画面から利用の可否を確認できます。

最後に

今回は、無料とは思えないほど高機能なHubSpot CRMをご紹介してまいりました。まだ他にも使える機能があるのですが特に便利なものを解説しました。 冒頭でも述べましたが、顧客の情報を一元管理・分析し、最適かつ効率的なコミュニケーションを取ることで利益の最大化を目指すCRM(顧客関係管理)は今の時代にはかかせません。 無料サービスのため、各機能に制限がある部分はもちろんありますが、連携機能でもお伝えしたように他のアプリやサービスとも接続できるので自分たちに必要な機能だけを使ってみるのも良いと思います。 個人で使うことも可能なほど手軽に始められるので、スプレッドシートやエクセルでの管理が収集つかなくなってきた方や、デジタルツールの使用に慣れていない企業は、まずHubSpotの無料版から使ってみることをお勧めします。
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