「インサイドセールス」という言葉が利用されるシーンが増えてきました。
この記事では「インサイドセールス」というワードの意味を理解し、成果を出していただくために、定義や事例、有効なツールを解説します。
インサイドセールスとは
新型コロナウィルスの影響や生産性向上を目的とした取組みの中で注目を集めている「インサイドセールス」は、内勤型の営業手法を幅広くカバーする言葉です。
電話営業はもちろん、ZOOMやハングアウトなどのオンライン商談ツールを使用した営業手法も言葉の定義に含まれます。
インサイドセールスのメリット
インサイドセールスには以下のようなメリットがあります。
・訪問するための往復移動時間を削減できる
→ 全国すべての顧客を対象に営業活動ができる
→ピュアなセールスタイムが増加する
・ カンニングペーパーを利用することで、営業パフォーマンスの標準化がし易くなる
・自宅からのテレワークにも対応可能
・マネージャーにとっては営業シーンをモニタリングできる頻度が増える
インサイドセールスのデメリット
インサイドセールスには以下のようなデメリットもあります。
・どちらかの通信環境が悪いと商談がスムーズに進まないこともある
・対面営業に比べると、顧客と個人的な関係性が築きづらい
・目的が明確でないとアポの設定がしづらい
インサイドセールス導入の成功事例
成功事例:株式会社リクルート
「インサイドセールス(クロージング)の生産性改善」
SaaS新規事業でLTVを踏まえると、全国に対面営業で実施することはCACが肥大化し、ユニットエコノミクスが合わないため、電話のみで非対面営業を実施。
オンライン商談ツールを活用した商談プロセスの設計と運用を実行し、
営業生産性(営業1人あたりの受注件数)を5倍に改善。
(参照)
https://www.comrades-incubate.com/interview/recruite-knowbe.html
成功事例:ラクスル株式会社
「インサイドセールス(BDR)体制の構築」
リファラル(紹介)などのインバウンドチャネル中心に新規顧客との接点を構築していたなかで、更なる事業成⻑の加速を⽬的に、アウトバウンドのBDRにチャレンジ。
BDR体制を構築・アウトソーシングを実施し、
営業生産性が2倍に改善。
(参照)
https://www.comrades-incubate.com/interview/raksul-hacobell.html
インサイドセールスのツール
Zoomは複数人の同時参加も可能なWeb商談のツールです。
■良いところ
・相手がアカウントを持っていなくても通話が可能
・PC、スマートフォン、タブレットなど多様なデバイスで利用できる
・資料の投影もスムーズ
■懸念点
・3人以上で利用する場合、無料プランだと1回につき40分という制限時間が発生する
・セキュリティの脆弱性が指摘されている
Google ハングアウトも、複数人の同時参加が可能なWeb商談のツールです。
■良いところ
・ PC、スマートフォン、タブレットなど多様なデバイスで利用できる。資料の投影もスムーズ。
・無料で制限時間も無い
■懸念点
・参加にはGoogleのアカウントが必要
ベルフェイスは、電話と兼用で使用するWeb商談のツールです。
■良いところ
・会話は電話なので、ネット環境が悪くても会話は続けることが出来る
・セールスログ機能がある
■懸念点
・ツールで出来るのは「お互いの映像を見ること」なので、電話回線が必要
・事前に相手の電話番号を聞く必要がある
・基本的に有料